みなさまこんにちは。障碍者ITカレッジ愛西の就労支援員です。
今週はコミュニケーションのトレーニングとして『パズル』をしました。
ただのパズルではなく、コミュニケーション力の向上を目的としているパズルなので想像力が必要となっております。
今回はその様子をお伝えしたいと思います。

1.パズルの目的とルール
パズルを通してコミュニケーション能力の向上を図っています。
説明力、理解力、応用力、想像力など
楽しみながら、伝える力や聴く力、相手のことを考えて話す力が鍛えられます!
敬語やその場に相応しい言葉遣いを意識しながら行っているので、言葉遣いの練習にもなります。
~ルール~
説明者は口頭のみで形のイメージを伝えます。
作業者は言葉のみの情報を頼りに形を作ります。
ジェスチャーや指差しも禁止です!
説明者は出来るだけ明確に作業者に伝わるよう意識して言葉を考えます。
作業者は情報を整理しながら分からないところを質問してパズルを組み立てます。
伝えてるつもりでも相手には意外と伝わっていないことや解釈の違いなどを実感できると思います。

2.トレーニングの様子
目的やルールを説明した後、初めてパズルをする訓練生さんに向けて経験のある訓練生さんとスタッフで実践しました。
作業者も積極的に質問をし、説明者の言葉を理解しようと努めます。
説明者はパズルの完成図を見ながら「そこ」や「それ」とは言わずに『台形』『くの字のパズル』や『並行』『垂直』『辺』など分かりやすい言葉で伝えます。
パーツに番号をつけ、共通認識を持たせているグループもありました。
パズルの完成図を回転させながら説明しやすい形で伝えたり、相手から見てどの位置のパズルかを考えながら言葉で表したりと試行錯誤しながら表現していました。
言葉が見つからず、伝わりやすい表現も見つからずに考え込んでしまう場面もありましたが作業者が「この辺ですか?」「右か左どちらに反転させますか?」などこちらも意思疎通できる言葉を探し二人で協力してパズルを完成させていました。

3.まとめ・感想
口頭だけで説明するパズルは実際に行うととても難しく、指をさしてしまいそうになったり丁寧な言葉遣いではなくなってしまったりする場面がありました。
また、作業者は指示を受けていないことも先回りして動かしてしまいます。
伝わっていないこともある、最後まで説明を聞き理解するまでパーツを動かさない方が相手は説明しやすいなど
今後、指示をする・指示を受けるという場面で役に立つ経験になったと思います。
楽しみながらコミュニケーションをとり、訓練生さんのスキルアップ向上に繋がっていけたら幸いです。
