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コミュニケーショントレーニングカリキュラムSST

SST スタッフ説明中

みなさまこんにちは。障碍者ITカレッジ愛西の就労支援員です。
今週のカリキュラムはSST(ソーシャルスキルトレーニング)を行いました。

目次

SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは

カリキュラムの様子

感想・まとめ

1.SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは

SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは言葉の通り、対人関係や社会生活に必要な知識を身に付ける訓練です。

他人との関わり方に苦手意識がある方が、人と上手に接する方法や自分の気持ちを伝える方法を習得するためのトレーニングとなっております。

運動や計算、工作が得意な人もいれば苦手と感じる人もいます。
それと同じように、人との距離感をはかることや気持ちの伝え方にも得意不得意はあるのです。

  • 学んでいないから出来ない
  • ルールを知らず、どうしていいのか分からない
  • 嫌な思いをした経験から避けてしまっている
  • 他人の目を気にしすぎて自信が持てない
  • 自分は人との関わり方が上手ではないと思い込んでいる

など、知らないままで大人になった方や、過去の経験から苦手意識を持つようになった方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

また、知識はあるけど発揮できないという方もいらっしゃると思います。

10歳になったからといって、誰もが25メートルを泳げるようになるわけではないのと同様に、社会人になったからといって、すべての方と良好なコミュニケーションをとり、自分の気持ちを誤解なく相手に伝えるスキルが自然に身につくわけではありません。

習ったことがなければ理解できませんし、知識があっても日常生活で実践していなければ、できるようにならないままであると思います。

言い換えれば、経験や練習を重ねることによって、誰もが習得可能であるとも言えるでしょう。

説明力、理解力、応用力、想像力など
楽しみながら、伝える力や聴く力、相手のことを考えて話す力が鍛えられます!
敬語やその場に相応しい言葉遣いを意識しながら行っているので、言葉遣いの練習にもなります。

2.カリキュラムの様子

  • 仕事を頼まれた時の断り方
  • 上司への報告、連絡、相談
  • 会社を休むときの伝え方

これらはSSTでよく取り上げられる練習テーマです。

今回のテーマは

  • 『人との距離感について』
  • 『遅刻、欠席、早退について』

について意見を出し合いました。

自分の距離感は適切なのかどうか、不快に感じる距離感や言動について訓練生のみなさんに聞いてみました。

距離が近いと…
  • 「休日何してるのか聞かれるのが苦手です」
  • 「宗教の話はしない方が良いですよね。天気とか気温の話をしながら様子を窺います」
  • 「趣味とか食べ物の話なら大丈夫。それ以外の話はちょっと…」

という意見が挙がりました。

どのような会話の内容を不快に感じるかについては、人それぞれ異なることを学びました。また、自分自身は良い話題だと思っていたことでも、相手にとっては不快な場合があることにも気づきました。

次に、遅刻、欠席、早退をする際何を一番に伝えるべきかを考えました。

スマートフォン操作
  • 「日時を一番最初に伝えたほうがいいのでは」
  • 「遅刻(欠席)する理由が大事だと思います」
  • 「天災は仕方ないですよね。渋滞は怒られた経験が1度あります」

普段連絡をする際に気を付けていることや、経験に基づくお話なども挙がりました。

また、寝坊した際に正直に伝えても良いのかという質問もあがり、スタッフも含めて積極的に意見が出ていました。

遅刻、欠席、早退をするときには、まず自分が何かの当番に入っているか、または誰かに伝えておかなければならないことがあるかを考慮し、自分が不在であることによって生じる影響を適切に伝えることが重要だという話でテーマについての意見交換が終わりました。

つづいてカタカナ語を日本語だけで説明するカードゲームを行いました。

番号札と、カタカナ語札

まず、スタッフが手本を示しました。

「その日にあった出来事や事件を公共の放送で毎日同じ時間に皆様にお伝えする仕事」

すぐに「アナウンサー!」と正解が出されました。

その後、引いたカードに書かれたカタカナ言葉を日本語で説明し、楽しみながら人に伝える意識や落ち着いて説明する練習を行いました。

ウィンウィン/ビジョン/エレベーターとは?

この日はこんなようなお題と説明がでました。

「シミュレーション」
↳スポーツなどで作戦を考える時に、実際の動きを想像して仲間と共有すること

「ウィンウィン」
↳自分にとっても相手にとっても良い、利益のある状態のこと

「リアクション」
↳〇〇芸、などでお笑いの世界でよく見られるもの
熱々のおでんを口に付けて反応をみること

番号札「2」に基づき、カード2番目のカタカナ語を読み上げている

他にも「サンドイッチ」を説明する際に、思わずパンと口をついて出てしまいカタカナ語のありがたさを感じる場面もありました。
パンを日本語だけで表現するのは難しいですね、語彙力が必要ですね、という会話をしました。

ちなみに、このカードはITカレッジの訓練生の方に作って頂いたものです。
事業所のキャラクターを入れて、可愛く仕上げてくださいました。
(ありがとうございました!)

3.感想・まとめ

遅刻、欠席、早退の連絡については、知識を身につけることによって正しく伝えることができるようになると考えますが、人との距離感や話す話題については人によって異なるため、私自身も難しいと感じています。
今後もカリキュラムや事業所でのトレーニングを通じてスキルを習得し、就職後に活かしていただければと思います。