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就労カリキュラム「VRT」(職業レディネス・テスト)の実施

VRT

みなさまこんにちは。障碍者ITカレッジ愛西の井崎です。
就労カリキュラムのひとつとして、就活を始めたばかりの利用者さんに向けて『VRT』を行っています。
今週もVRTを実施したのでご紹介したいと思います。

目次

VRTとは

レポート

まとめ・感想

1.VRTとは

VRTとはVocational Readiness Testの略で、職業レディネス・テストという職業への興味や自信度、基礎的志向性などを測定する心理検査です。

様々な職業が書かれた54枚のカードを使い、

  • やりたい
  • どちらともいえない
  • やりたくない
  • 自信がある
  • どちらともいえない
  • 自信がない

に分けてもらいます。

単純にその仕事に興味があるのかどうかだけではなく、現実的興味領域や芸術的興味領域などといった6つある興味領域から職業における興味を知ることができます。

また、どういった志向性があるかも調べることができるので自己理解を深め職業選択の参考にすることができます。

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2.レポート

やり方の説明をしてからスタートします!

さくさくとカードを置いていける方、直感とはいったものの少し悩んでしまう方などカードの置き方にも個性がでます。

マニアックな仕事があったり様々な研究職が続いたりして「なんでこれ?」と笑いながら楽しくVRTを行っています。

カードを置きながら「人と関わるの苦手なんだよなぁ…」「こういう仕事やったことないけどやってみたい!」とご自身のことを教えてくれたり気づきがあったりもします♪

終わって興味や志向を調べながら「確かに~」と言っている訓練生さんも多いです。

この日も「一般事務といっても何の会社かによって入力する内容も資料も雰囲気も違いますもんね、事務という仕事は嫌ではないからやりたいに置いたけど…う~ん」というような会話がありました。

また別の方とはデザイナーのカードから洋服が好きなんだ~という話になりました。

そういった言葉ひとつひとつがその方を知るヒントになっていますのでVRTの時間もとても大切な就活の時間となっています。

VRT

3.まとめ・感想

ITカレッジでは利用が慣れてきた頃くらいから、就活を進めるための資料作りをしてもらっています。

今の生活リズムや働く理由、自己評価など、就職に向けて順番に資料作成し自己理解を進めながら着実に働く力を身に付けたり強みを見つける工夫をしています。その一環として行われるVRT検査。

「カードを使った心理検査をします」「職業への興味や自信度をはかるテストをします」と言うと人によっては怖い印象を持ってしまうかもしれないので、柔かい表現で対象の方に声をかけさせていただいております。

利用が始まって間もない頃は、私たち支援員もその方がどんな仕事に興味があり、何の仕事をしたいのかがまだよく分かっていない状態です。

自分に向いている仕事、やりたい仕事が分からないという方もいらっしゃいます。

そのためにもカードを使い、お互いが理解し合うことで認識のズレをなくし、ミスマッチを防ぎながら訓練生さんそれぞれに合う仕事を探すときの参考にさせていただいています。

もちろん、カードにこう書いてあるからこう!というような決めつけるものではなく、あくまで参考です。

たくさんお話する中でその方を知って、長く働ける働きやすい職場を一緒に探していけたらなと思います。

VRT